新潟県中越地震から3週間後の11月13日(土)、女性みちみらい上越では、10月30日に続き、再び被災地を訪れ、ボランティアセンターと、全国から来るボランティアに移動手段などの聞き取り調査を行いました。

とき/平成16年11月13日(土)
訪問先/小千谷市、川口町



●小千谷市災害ボランティアセンター

3週間後で炊き出しも充実

ボランティアのテント
 長岡市同様、早くから災害ボランティアセンターが立ち上がった小千谷市へ行きました。小千谷市では、地震翌日の10月24日に、「中越元気村」が結成。メンバーは、かつて神戸や日本海重油災害、鳥取地震、豪雨災害などの災害支援活動を行ったボランティアネットワーク。10月27日に小千谷市災害ボランティアセンターが立ち上がり、私たちが訪れたときには、完全に組織化された本部が機能していました。
 各被災地で、ボランティア本部立ち上げ直後、問い合わせの電話がパンク状態だったことをうけて、電話をしないでも現地に来ることができるように、インターネットのホームページを立ち上げたといいます。
 災害ボランティアセンターの2階は、震災直後、ボランティアたちの宿泊場所だったところを関係者以外入室禁止の部屋にし、授乳室、休憩室として使用していました。当然、私たちも入室することができませんでしたが、このようなきめ細かな配慮が、あちこちにされていました。
 この日の小千谷市のボランティアは657人。そのうち約400名が、夜8時に出発、朝6時に小千谷着で入った名古屋からの中学生、高校生ボランティアでした。

●川口町災害ボランティアセンター

ボランティアに道案内する被災地住民

 次に訪れたのは、震度7を記録した川口町災害ボランティアセンター。まだ水道も復旧されておらず、暖房も十分ではなかったため、本部スタッフも、ボランティアも助け合って活動をしていました。(11/13現在)
 全国からのボランティアは街なかの地理がわかりません。そのボランティアに、交替で場所案内をする被災地の方々の姿が見られました。
 この日の川口町のボランティアは、804人。「震度7と聞いて、まず川口町で活動したかった」という遠方からの長期滞在ボランティアが大勢いました。


 
 
いろいろある「○○」隊
 ボランティアたちは、それぞれのニーズに分かれて、現在もさまざまな活動をしています。「バイク隊」「パソコン隊」「物資運び隊」「パンク修理隊」「物資、路地裏山間部お届け隊」などのほか、いくつかご紹介しましょう。

「足湯隊」 お湯を入れた洗面器に被災者の手や足を入れてもらい、手足をもんであげるボランティア。被災者のつぶやきを聞くことにもなり、喜ばれています。
「のびのび隊」 子どもたちの遊び相手をします。大人が家の片づけをする時など、子どもを預かる託児所にもなります。
「まごころ隊」 お年寄りの方の話し相手になります。お買い物の付き添い、留守番などもします。
「サンタ隊」 サンタの衣装で物資などを届けます。
掲示板  
 
 


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